いつもありがとうございます。今回は「魔法の経費=減価償却」の基本的な考え方についてお伝えします。
減価償却??そんなもの知らないよ!という方にもわかりやすいように、なるべくかみ砕いた表現でお伝えします。お詳しい方におかれましては退屈な内容かもしれませんがご了承ください^^
どうして減価償却するの?
減価償却とは、資産を買った際に全額を費用にするのではなく、何年かに渡って費用にする方法です。なぜそんなことをするのか?というと、会計の世界では次のような考え方があります。
①費用収益対応の原則
②費用配分の原則
このような理由から減価償却が行われます。
魔法の経費??
決算書をご覧ください。「減価償却費」という科目にいくら計上されていますでしょうか?買った時に全額経費として落とさずに、何年かに渡って費用配分していますので、減価償却費という科目に〇〇〇万円計上されていても、お金は出て行っていません。減価償却はお金の出ていかない魔法の経費だ^^などと言われることもあります。
(実際には一番最初にお金は出て行っていますけどね^^)
減価償却が終わると大変!?
「減価償却が終わったから、税金が増えて大変だよ!」などと聞いたことはないでしょうか?減価償却費という魔法の経費がなくなるので、利益は増えます。
その結果税金が増えるというわけです。しかし減価償却が終わるということは、「投資した元手を回収した。元手を回収した後は全て利益だ。」と言えるわけ
です。悪いことではないですよね。もちろん税負担が増えるのはイヤですけどね^^
まとめ
減価償却が終わると税負担が増える傾向にありますが、同時に大規模修繕などが発生する時期でもあります。大規模修繕に備えて、そして税負担に備えて、なるべくお金をためていくことが大切ですね。
減価償却には「定額法」、「定率法」などの償却方法の問題や「法定耐用年数」の問題などがあり、「魔法の経費」は実は大変奥が深いものになります。
ご不明な点はお気軽にご連絡ください^^